27. フェルメール

先日フェルメールの絵を間近で観た。

学生時代にパリのルーブル美術館やウィーンの美術史美術館を訪れたことがあるので、その際にもフェルメールの作品を観たことがあるかもしれないが、記憶にない。

なにせどちらの美術館も名作の宝庫だし、当時は美術作品への知識も少なく、『観たことあるかどうか』が判断基準で、『ホンモノをこの目で見た』ことだけに重きを置いていた気がする。

だから、作品をゆっくり眺めたりはしていない。

今回観られたのはわずか数点だが、少し待てば間近でも観られる混雑具合だったので、ひとつひとつをじっくり眺められた。

繊細な光の描写に目を奪われ、肉眼でその描写を観られたことに感動した。

そういえばかつてフェルメールの生まれ故郷デルフトに行った際にも、フェルメール博物館を訪れたが、そこには本物はなかった。

念願の初鑑賞、ということにしておこう。